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断れない苦痛~お誘いをお断りするまでの長い道のり~

あなたはもしあまり好きでない人に、あまり興味のない場所に一緒に行こうと誘われたらどうしますか?

好きでない人とは出かけないから断るかな。

興味ないなら行かないよ。

などと思われたかもしれません。

そうですよね私も行きたくありません。

断りたい。

でもHSPの私はせっかく誘ってくれたのに失礼じゃないかな、

例えば断るとして何といえば相手の気分を害さずに断れるかな、

など考えているうちに、思考がグルグルと同じところを回り始め、

いくら考えても結論がでないという泥沼にはまってしまいます。

そしてしまいには考えるのにくたびれて面倒くさくなって、

いやいやながらお付き合いすることになる、ということがよくあります。

つい最近も気乗りのしないお誘いを受けてしまいました。

この文章は今回勇気を出して断ってみたその一連のストーリーです。

思いがけず訪れた穏やかな日々

コロナウィルス感染拡大の影響で派遣の仕事が打ちきりになり、仕事がなくなった私は、最近は家で過ごす時間が増えました。

派遣切り‼

社会的弱者はいつも切り捨てられる!

収入を失ってどう生きていけばいいんだ!

と通常は憤ったり、悲嘆したりする出来事だと思いますが、

HSPの気質を持つ私は休職によって職場での刺激を受けなくて済むことになり、一般的には逆境とも呼ぶべきこの状況が、とても心地よく落ち着くので悪いことばかりではありません。

社会人として社会に貢献できていないという後ろめたさがありつつも、開放感に浸り、リラックスした生活を送れることに幸せを感じていました。

ただコーヒーをゆっくりと味わえるような至福の時間を手に入れた日々の中でも、

時々ふと会社に行っていたころの、通勤電車での重たい気持ちや、

同僚同士が険悪な雰囲気になったときのなんともいえない不安や焦りがフラッシュバックのように蘇ったりします。

そんなときは胸がドキドキ、ソワソワして落ち着かなくなることもありますが、

コーヒーの癒しのアロマにスゥッと現実に引き戻されて、今はあの脅威がないことに安心し、ホッとします。

無職となった私はそんなことを繰り返し、つくづく職場の環境や人間関係に疲れていたことに気付くことができました。

働いていた時は、自分の正直な気持ちに触れると会社に行くのがつらくなるため、なるべく気づかないふりをしていたのかもしれません。

先々の不安はありますが、思いがけない形で手にしたこの穏やかな日々を楽しもうと決めて、

好きな本を読んだり、映画やドラマをみたり、新しいお料理に挑戦してみたり、

働いていた時には難しかった、充実した時間を送っていました。

自粛期間ということもあって家で一人で過ごすことが多くなり、

夫以外の人と会話することもありませんが、HSPらしく元々一人が気楽で好きなので全く問題なく、むしろ快適なくらいでした。

ある日突然に脅かされた静かな日常

しかしそんなある日、久しぶりにある友人からお茶に誘われて状況が一転してしまいました。

「どうしてますか?久しぶりに会いたいからお茶でもどうですか?」というのです

ん?これが何?これって普通だよね。

何か問題でも?とお思いになるかもしれません。

しかしこのごくごく普通の出来事に、私はひどく動揺してしまうのです。

私も会いたいと思っていた友人ならばいいのですが、正直私は彼女があまり好きはありません。

彼女とは今まで何度か出かけたことがありますが、まず会話がつらい。

彼女がほぼ一方的にしゃべっていて、しかもその内容は彼女自身のことばかり、

さらに言えば私の全く興味のない話で、面白くないばかりかもう苦痛にすら近い。

彼女はといえば私がどう感じているか気にならない様子で、延々と私の興味のない話を続け、楽しそうに目を輝かせています。

私は相づちをうちながら、時々簡単な質問をしたりして、時間をやり過ごすしかありません。

そして興味がないことを悟られないようにする努力にひたすらエネルギーを使って、ひどく疲れてしまい、別れた後はぐったりして、しばらくぼんやりしてしまうくらいです。

しかし私のこの涙ぐましい努力は効を奏しているのか、興味がないことを彼女に悟られることはないようで、彼女からお誘いの声がかかることが多いのです。

また彼女は自分の話が落ち着くと、一緒にいてもスマホでSNSのチェックばかりをしています。

一緒にいる意味ある?っていつも思いますが、私が彼女に聞いて欲しい話も特にないので、私も適当にスマホをいじったりしてます。

そんな時大体私はこんなだったら家で読書とか好きなことをしたいなあと心の中でつぶやいています。

彼女とのこんなふうな関係、

つまり相手の話を一方的に聞くばかりで、ちっとも深く語り合えない一方通行の関係は、

HSPの私にとって大変苦痛です。

時間とお金の無駄だと感じてしまいます。

どうしよう!揺れる気持ち、つまり動揺(・・;)

彼女からの誘いを受け、穏やかだった気持ちが一気にざわつきます。

はっきり言えば行きたくない。

それが本心です。

だったら断ればいいのでは?と思われるかもしれません。

しかし簡単にNOとはいえないのがHSP。

相手をがっかりさせてしまうのを恐れるあまりに、

またがっかりした相手に嫌われてしまうのが怖いのです。

HSPは嫌われる勇気がありません。

それがたとえ好きでない相手だとしてもです。

そこで嫌われないように上手に断れないかなあと考えます。

なんとか穏便にお断りをいれられないものかと脳をフル回転で働かせます。

私の中にはなぜか小さいころから

「お誘いNO=あなたもNO(あなたが嫌い)」

という方程式があります。

ですからお茶のお誘いを断ることが、相手を拒絶するというおおごとな感覚になってしまうのです。

相手を拒絶せずにお茶のお誘いを断るためには…と。

考えれば考えるほどパニックになってしまいます。

以前の私ならこの時点でもう考えるのが面倒になっていしまい、

行って数時間我慢しようと諦めてOKの返事をしていました。

でも今は以前に比べて心が穏やかなせいか、返事をする前にここで一度落ち着いてみようと思ったのです。

勇気を出してお断り その結末は‼

そしてコーヒーをすすりながら、少し冷静になって頭を整理してみました。

まずもし断ってがっかりした相手に嫌われてしまうのではないかという不安について、

それに関してはもともと彼女のことをあまり好きではなく、会いたいとも思わないのですから、

嫌われてしまったなら、それはそれでもかまわないのではないでは、と考えられるようになりました。

そしてお茶のお誘いを断ることが相手自体を否定するという大袈裟なことになってしまう事について。

その原因はいったいなんなのか。

「お誘いNO=あなたもNO(あなたが嫌い)」となってしまう私の感覚を深く探ってみると、

もし逆の立場で私のお誘いを相手にNOと言われると、お誘いだけでなく、なぜか自分の全てをNOと言われた気持ちになってしまうという独特な感覚があることに気が付きました。

ここまで自分の感覚を分かってきたところで、なんかモヤモヤしてきました。

この思い込みってなんだかちょっと変です。

パニックのときには動転していておかしいことに気付けませんでしたが、落ち着いて考えたら分かってきました。

今回はたまたま好きではない相手から誘われたので方程式が成り立ってしまいましたが、

もし私が会いたい人(好きな人)に誘われて日程が合わない場合だったら、

私はたぶんお断りしますが、それはスケジュールが合わないっていうだけで相手のことを嫌いになったわけではなく、

会いたい人(好きな人)ということに変わりはありません。

つまり

「お誘いNO=あなたもNO(あなたが嫌い)」とい方程式は必ず成り立つわけではないのです。

だったら断っても大丈夫なのではないでしょうか。

お茶を断ることは別に彼女を嫌いだと言っている訳ではないのですから。

だったら今回はいやいやお付き合いすることはせず、

自分の行きたくないという気持ちを優先して断ってみようと決めました。

やっと断ろうと結論が出たわけですが、

今度はどう断ろうかと丸一日悩んでしまいました。

そこで苦し紛れではありますが、とりあえず今週は予定があるといってみようと思い立ち、LINEで連絡をいれてみました。

すると彼女からすぐに返事がきます。

恐る恐る見てみると

「あるお店にグッズを買いに付き合って欲しかったけど来週だと終わっちゃうから、今回は一人で行ってきます~。また今度。」

というものでした。

ん?私に会いたかったのではなかったのか。

一人で入りにくい店に付き合ってくれる人を探していただけだったのか。

私でなければならない訳ではなかったんですね。

よかった~。あの時諦めてOKを出さなくて。

特に私に話があったわけではなかったのに、行っていたら、ただのお付きのひとみたいになるところでした。

断ったことで彼女は特に気分を害している様子もないし。

嫌われてもいいなんて思っていたのに、彼女が怒っていないのにホッとしてる自分がいました。

嫌になるくらいHSPっぽい。

あんなに悩んでちょっと拍子抜けしてしまいましたが、気分の重いお誘いに行かずにすんだのはラッキーでした。

かなり悩んだすえの今回のお断りストーリーは、

とても小さなステップではありますが、行きたくないという自分の気持ちを優先することができたプチプチ成功体験となりました。

こんなことに心が乱れまくっているようでは先が思いやられますが、

自分の気持ちを大切にするために、勇気を出して今回のような小さな一歩を出し続けていこうと思います。

 

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